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2021/01/07

激動の2020年を終えて、「よいお年を」に込める意味

12月31日、激変の2020年が終わります。「よいお年を!」という言葉をかけ合うことが、今年の年末は、本当に意味深く、味わい深い挨拶になりました。
まずはこの一年、新型コロナ感染は収束するどころか拡大するという大変な日々の中、医療従事者のみなさんに心から感謝とお礼を申し上げます。

2020年大晦日の午後、明るい晴れやかな天気の中で今年1年を思う▲大晦日の穏やかな午後

■やはり新型コロナ感染拡大の影響

このコロナ下、当社はもともと数年前からリモートワーク可能な業務体制を続けていましたが、小中学校の休校対応を経て、今年の3月後半から原則在宅勤務体制をとり、緊急事態宣言下では通勤をなくしリモートワークシフトしました。その間、コミュニケーションの1つとして、朝一番で「モーニング・チェックイン」と題し、毎日順番に一人ひとりが今考えていることを全社員みんなにシェアするチャットのチャネルを作り運営しています。少しでも共に仕事をしているみんなとつながっていることを意識できていれば、緊急事態宣言あけ、リアルに顔をあわせる時が楽しみになると考えてです。1人ひとりがチェックインの内容をどんなことにするか、なかなか大変だったのですが、みんな工夫しててその人となりがよくわかり、みんなに好評のうちに終えました。その後、家にこもってしまう中でのメンタルリスクを考慮して、メンタルヘルス研修をリモートで実施したり、顔をあわせ会話する貴重な場として出社する機会を作ったりしています。
これらを実施した上で感じたは、リモートワーク等に代表される新たに「できるようになったコト」が数々生まれているなという実感です。外で様々な人と出会う機会が減った分だけ、身近な家族・友人との時間が格段に増え、「何やろうか、何できるのか」ポジティブに考えることができました。数年かかると思われたコトがぐっと進むという外圧の威力も感じます。これはこれからも進むはずで、会社・組織だけでなく社会を変える原動力になってくれれば大いにプラスです。
その反面、「対面・接触・移動」の抑制コントロールが求められる状況では「壊れたコト」もたくさんあります。「通勤時間」「全員出社前提のオフィス」「付き合い飲み会」「副業禁止」等々。一方、壊れてしまうとそのコトへの想いがつよくなり、変化し失ったと思うことで「大切なコト」だったんだと再認識し、復活を待ちわびる気持ちから喪失感が強調されます。「安全・安心・健康」が最たるものですね。カタチを変えて実現するエネルギーに転換していきたいところです。
私的には「海外を気楽に訪れ、地元の人たちや訪れている人たちとの出会いと交流を楽しむ機会」がそれにあたります。身近なところでは、オフィスでのちょっとした雑談からやってみようという意欲の発揮や気づきからくる行動の変化、これは明らかに減ってしまい失っているコトだなと思います。誰かと話してみる、このちょっとしたコトに制約があると、意識しないうちにチームや構成する個人の知識・スキルの拡がりを妨げるだけでなく、ストレスが溜まります。感染予防を最大限実施した上で、当社では顔をあわせる機会をちゃんと取ろうというのが応えです。

■2020年のコロナ下での独立開業

今年、私の印象に残ったことがふたつあります。
ひとつめ、30代看護師の方が近隣の事業承継案件をM&Aするという話です。医療関係者のみなさんが、日々、目の前の仕事に最善を尽くして取り組んでいるだけでなく、働き方や生き方そのものも模索されている姿を想い描き、激動の今年がそれを後押ししているのだろうと想像しました。ふたつめは、東京都20代の飲食業界に勤めている方が、このままではこの会社で働けなくなると考え、地方都市の事業承継案件に申込み、活発に活動されていました。働く個人が独立する手段としての事業承継に注目が集まり始めたということと、地方都市案件への興味関心の高まりです。
独立ワークスラボは5月に下記の調査結果を発表しました。4月〜6月はアントレ(entrenet.jp)へのアクセス数・訪問者数・アクション数も大きく伸び、新しい動きを感じましたが、ネットの中だけでなく、リアルな世界で人がこの後どう動けるか、その支援がどうできるのか、これが独立ワークスラボのテーマに変化していきました。「対面・接触・移動」をコントロールできる構造での独立開業とはどういうカタチなのか、ひとつは「リモート」がキーワードですが、まだ明確な「コタエ」はなく模索中です。

●当社独自調査(5月):コロナ下で働き方の価値観の変化について
当社が全国の20代以上の働く男女574名を対象に実施した「コロナ影響下における働き方の意識変化」調査によると、6割超が働き方の価値観に変化があり、在宅勤務経験者では8割以上と顕著で、特に20代の意識変容が加速している様子がわかりました。
・4割が副業・複業・独立に関心あり、特に20代の意識変容が加速
・都内の20〜30代かつ在宅勤務経験者では、独立への関心は8割超
*プレスリリース: https://corp.entrenet.jp/news/news6/ (調査期間:2020年5月12日〜5月19日)

■withコロナ・afterコロナの先、拡く構えてみると

「新型コロナウイルス」で激変した世の中、このパンデミックだけに焦点あてすぎてないかな、と思うときがあります。3年前の夏、豪雨・洪水災害で私の田舎も床上浸水被害を受け復旧に大変苦労しました。この数年の自然災害の拡大基調は、人の活動範囲が拡大して未踏の領域を侵食したり、その活動により発生するモノ・コトがある閾値を超えてしまうことで地球環境の変化(未知のウイルス感染・気候変動による災害/食糧危機等)を引き起こしている可能性があるなら、私たちの身近な生活の仕方、大きくは世の中を構成するしくみを変えていかない限り、これからも「禍」は続くのではないでしょうか。個人でできることできないことがありますが、できることから積み上げてきたいと考えてます・・・2020年は「未来のくらしへの警告」だと心に刻み、年越ししたいと思います。
みなさま、心より「よいお年を」お迎えください。

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