SOCIAL SCIENCE

「働き方の変化」の先頭に立つ
情報の多様化に加えて
共感と感動までひろく発信していく

株式会社アントレ 独立ワークスラボ 所長 兼 アントレフェロー 菊池 保人

経済情勢の激しい変化の中で

1997年2月アントレは情報誌として創刊、同時に広告メディアのWebサイトをオープンしました。
2000年代、インターネットがだれでも普通に使えるようになり、ポータルサイトを入口とするだけでなく、Googleを代表とする検索サイトが登場し、個人が想起した言葉でなんでも探せるようになり、ネットの使い方、そのあり方を劇的に変えていきました。2010年代、ソーシャルメディアが台頭し検索以外の情報の探し方に道が開け、より個人からの情報発信が容易になりました。さらにスマートフォンが登場しいつでもどこでもネットが使える世の中は、個人のデジタルシフトを加速します。これまでの「テクノロジーの進化による環境変化が大きな世の中」という認識に加えて、2020年に入り、新型コロナウイルス感染拡大を機に、全世界で社会・経済情勢に激しい変化が起きています。これまでの経験や知識・スキルそのままでは応えられない状況がうまれています。

社会は安全・安心を求めて強制的なカタチを取り入れながら、大きくそして激しく変貌していきます。我々の独自調査でも働く意識の変化が顕著であり、私たちが実現したい「自分らしい独立した働き方」への挑戦が進むチャンスと捉えています。個人を支えるデジタル化への波が外発的な動機付けとして可能性を後押しし、個人の働く意識の変化が一歩踏み出そうとする内発的な動機付けとなり、個人を中心とした社会への変化を感じます。今、この機会を最大化するため、私は個人が中心となる“独立した働き方”の拡大を目指し、アントレ内外の調査研究を推進するアントレフェローに就任します。

我々が次の成長に向け「既存事業の変革」と「新事業への挑戦」に取り組むのです。社員1人ひとりが個人の成長と組織の進化にこだわり、新たな価値を紡いできたいと考えています。社員や事業のお客さま、そしてパートナー企業、さらに地域社会・国とのありかたまで再構成して、事業を進化・成長させるチャレンジに突入します。

「変化はコントロールできない。できることは、その先頭に立つことだけである」という言葉があります。私たちが今の社会変化の先頭に立つためには、一人ひとりが自ら変化を追い求めチャレンジしていくことが必要です。そのみんなのチャレンジを通じて、人々の働き方やその生き方を豊かにする、私たちアントレはそんな存在でありたいと思っています。私たちが考える豊かさは、選択肢がちゃんと存在して、道が1つだけじゃない、可能性を追いかけられる社会、失敗してもチャレンジしたことが尊敬される世の中、自ら選択することでその自由を責任として果たしていく生き方を、拡大していきたいと考えています。

独立モチベーションの源泉

新型コロナ感染拡大以前、アントレの独自調査では「職を変えたい」と思っている人が「独立・起業」に踏み切った人の特徴は、自分の仕事に対して「やりがい」や「誰と働きたいか」「何をするか」など内発的動機づけを大切にする、という方向へ仕事の価値観を変化できた人たちでした。一方で「年収」や「会社の知名度」「働く場所」といった仕事の環境要因としての条件を重視し過ぎる人は、独立・起業だけじゃなく転職にも踏み切れなかったようです。仕事の環境要因は外発的動機づけとも言われ、積極的な満足をもたらす力にはなりにくく、不満がない状態を目指し、より条件がいい方向へと志向することになります。

ところが、新型コロナ感染拡大後のアントレ独自調査ではこれに変化がみられました。緊急事態宣言下、テレワーク等在宅勤務経験者の8割以上が働き方における価値観に「変化あり」と回答し、新型コロナ感染拡大前より「給与水準」へのこだわりが半分以下、「仕事内容」「やりがい」も4割以上ダウンする一方、「在宅勤務テレワークの有無」へのこだわりは5割増、「企業・業界の将来性」もおよそ2割アップ。 さらに、回答者全体と比較すると、在宅勤務経験者はコロナ後「自分の裁量範囲(自由度)」と「ワークライフバランス」を重視する傾向が強まり、「副業・複業できる環境(複数の収入ルート確保)」は1.5倍、特に「独立を検討する」人は2倍以上になりっています。内発的動機付けにあたる「仕事内容」「やりがい」よりも、安全を確保するために仕事環境要因の「在宅勤務テレワークの有無」が重要であり、その上で、副業・複業・独立を検討するという傾向が見て取れます。これは強制的な外部要因(新型コロナ感染拡大)での変化が、会社・組織の都合ではなく、個人の働き方へのこだわりを気づかせ、「給与水準」などの条件のリスクを見直すことで、個人は新たに「自分らしい働き方」に挑戦しやすくなると想像できます。

アントレの事業が支援できること

「自分らしい独立した働き方」を気球に例えるなら、内発的動機づけは気球のバルーンの浮力、外発的動機づけは固定化された錘(おもり)になると思います。浮力が大きくなって、錘が切り離され軽くなれば、気球は浮かび上がります。新型コロナ後の社会では「在宅勤務テレワークの有無」は仕事の環境要因というだけでなく、それがあることで安全を確保するための内発的動機付けを強化するベースになるのかも知れません。そしてアントレが支援できるのは、バルーンの浮力を大きくすることと、錘を切り離し軽くすること、その上で浮き上がった気球をどこに飛ばすか、導くかということだと考えています。

一人ひとりの「働き方」に寄りそうために

人生の変化のタイミングを迎えたときに、だれもが選択できる現実的なソリューションとして「独立」を考える、それが自然にできるようにしたいという想いから、私たちは「独立の味方」でありたいのです。
ここでいう「独立」は、独立・起業だけの意味に留まりません。自分のキャリアを会社組織だけに委ねず、真の意味で自分らしく「独立」した生き方を応援したいと思います。会社勤めをしながらも副業をされている人であったり、自分の達成したい目標のために複数の会社に勤めようとしている人であったり、自分の好きなことや趣味を仕事にしようと考えている人であったり、多種多様になると考えています。みなさんが自分の「働く」を今一度考えた時、1番近くにいるのが私たちでありたい、つよく意識しています。

「独りで立つ」と書いて独立、でもひとりで事業は動かせません。自らの欠点や弱みを素直に認め、それをできる人に頼ることで初めて前へ進みます。この「ありのままの自分を認める強さ」が推進力になるのです。私たち「アントレ」も、周りとの連携を強め、ネットワーク化し、持続的な成長を目指し、意思を込めて大きな変化に挑みます。

私はこれまでの経験を活かして、アントレからの情報提供を多様にしていくことに加え、挑戦した人たちの想いを大切にその共感と感動まで発信していく、世の中とのコミュニケーション機能の最大化を担っていきます。そのため私自身も会社・組織にとらわれず、「働き方の変化」の先頭に立てるよう、今何が起き次どうなっていくか、その背景や隠れた社会課題への洞察力を発揮できるようにベストを尽くします。インパクトという意味では何人が独立できたかというボリュームが大事ですが、1人ひとり異なる独立ストーリーがその数だけいく通りもあるんだという個別性を大切にして、みなさんに向き合っていきたいと考えています。広報・PRを中心にIT・マーケティング・人材戦略を強力にサポートし、次なる成長戦略の実現を支えてまいります。私がいつも心がけていること「自由になるのは未来だけ、その未来に続く今を変える!」そして、私たちアントレが人々や社会と交わす約束の言葉「独立の味方です。アントレ」

これからも、どうぞご期待ください。

菊池 保人

菊池 保人

東京工業大学卒業後、1987年4月、株式会社リクルートに新入社員として入社。
新規事業の営業職、企画職を経て、リクルート全社のIT統括組織にて、各事業領域のIT戦略の立案とその実行部隊の責任者となる。
リクルートのすべての事業領域を担当し、メディア・商品のリニュアル、業務BPRを推進してきた。その後、全社横断のネットマーケ戦略立案とその実行責任者を経験。
人材領域での新規事業開発を担ったあと、「アントレ」の編集長を経て、2019年4月リクルートグループから事業ごと独立し、株式会社アントレの代表取締役に就任。そして2020年7月、代表取締役を交代し、個人が中心となる“独立した働き方”の拡大を目的にアントレ内外の調査研究を推進する“独立ワークスラボ”を設立、所長兼アントレフェローに就任。
「自由になるのは未来だけ、その未来に続く今を変える!」を合い言葉に、誰もが自分らしい独立した働き方に挑戦できる社会を目指す。

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